十七回目の夏に君と出会う
17回目の夏、地方都市⸺。 コミュニケーションが苦手で、人から話しかけられないよう、 いつもヘッドホンを着用している少年・チェリー。 彼は口に出せない気持ちを趣味の俳句に乗せていた。 矯正中の大きな前歯を隠すため、 いつもマスクをしている少女・スマイル。 人気動画主の彼女は、“カワイイ”を見つけては動画を配信していた。 俳句以外では思ったことをなかなか口に出せないチェリーと、 見た目のコンプレックスをどうしても克服できないスマイルが、 ショッピングモールで出会い、やがてSNSを通じて少しずつ言葉を交わしていく。 ある日ふたりは、 バイト先で出会った老人・フジヤマが失くしてしまった 想い出のレコードを探しまわる理由にふれる。 ふたりはそれを自分たちで見つけようと決意。 フジヤマの願いを叶えるため一緒にレコードを探すうちに、 チェリーとスマイルの距離は急速に縮まっていく。 だが、ある出来事をきっかけに、ふたりの想いはすれ違って⸺。 物語のクライマックス、 チェリーのまっすぐで爆発的なメッセージは心の奥深くまで届き、 あざやかな閃光となってひと夏の想い出に記憶される。
「サイダーのように言葉が湧き上がる」は、2021年にSignal.MDとSublimationによって制作された日本のアニメーション映画です。この作品は、言葉の力とコミュニケーションの重要性をテーマにしており、主人公の桜田ジュリとその友人たちの心温まる物語を描いています。ジュリは言葉を失った過去を持つ少女で、彼女の成長と友情を通じて、観客は自分自身の内面と向き合う機会を得ることができます。 映画のビジュアル面では、色彩豊かなアニメーションが特徴的で、特にサイダーの泡のような軽やかさと透明感が印象的です。監督の石浜真史は、背景やキャラクターのデザインに細部までこだわり、視覚的な美しさだけでなく、物語の情感を最大限に引き出すことに成功しています。また、音楽も重要な役割を果たしており、劇伴のメロディーが物語の展開に深みを与えています。 ストーリーは、ジュリが新しい学校で出会う友人たちとの交流を通じて進んでいきます。特に、同じく言葉に悩むクラスメートのチェリーとの関係は、映画の中心的なテーマを象徴しています。二人は互いに支え合いながら、言葉の壁を乗り越えていく姿が感動的です。このプロセスを通じて、観客は自分自身の言葉の使い方やコミュニケーションのあり方について考えさせられるでしょう。 「サイダーのように言葉が湧き上がる」は、美しいビジュアルと感動的なストーリーで、観客に深い感銘を与える作品です。言葉の大切さや友情の価値を再認識させられるこの映画は、幅広い年齢層に愛されること間違いなしです。Signal.MDとSublimationの共同制作によるこの作品は、日本のアニメーションの可能性を改めて示す一作と言えるでしょう。
年2021
ホームページ https://www.netflix.com/title/81400497
オンラインで見る duckduckgo
ジャンルアニメーションロマンスドラマ
製作国Japan