『アライブ がん専門医のカルテ』は横浜みなと総合病院に勤める腫瘍内科医・恩田心(松下奈緒)が主人公。腫瘍内科医とは、日本ではまだ比較的数の少ない“がん診療のスペシャリスト” で、すべての部位のがんを取り扱い、患者にとってベストながんの治療法を模索し、化学療法を中心とした診療により、がんと向き合っていく。腫瘍内科の英訳がメディカル・オンコロジーであることから、本人の名前とかけて院内では「オンコロ先生」と呼ばれている心は、誰に対しても等身大で接する、柔らかで心優しい女性。“治るか治らないかではなく、患者の人生に寄り添うこと” を矜持(きょうじ)に、誰よりも真摯(しんし)にがん患者に向き合い、がんによって傷ついた患者の心までも救おうとする。家庭では学生時代に知り合った男性・匠(中村俊介)と結婚し、一人息子をもうけ、順風満帆な毎日を送っていた心だが、3カ月前に匠が転倒事故に遭い、緊急手術を受けるも意識が戻らないままでいる。職場では気丈に振る舞っているが、自身はいまだに現実を受け止め切れていない。そんな時、関東医科大学付属病院から横浜みなと総合病院に移籍してきた有能な消化器外科医・梶山薫(木村佳乃)と出会う。腫瘍内科の必要性を理解してくれる外科医として、そして太陽のように明るい性格で心の支えになってくれる同僚として、この年齢になってできた大切な友人となった彼女との出会いは、心にとって公私ともに突然差し始めた一筋の光のように感じさせるものだった。しかし薫には心には明かせない、ある秘密があり―。
「アライブ がん専門医のカルテ」は、2020年にフジテレビが制作した感動的なドラマシリーズです。この作品は、がん専門医としてのキャリアを積む主人公・橘志帆(演:松下奈緒)を中心に、彼女が患者やその家族と向き合いながら、自身の人生とも対峙する姿を描いています。ドラマは、医療現場のリアルなシーンと、患者一人ひとりの人生ドラマを交錯させながら、命の尊さや医師としての使命感を深く掘り下げています。 このドラマの魅力は、緻密に描かれた医療シーンと、患者や家族の心情を丁寧に描写したストーリーテリングにあります。特に、各エピソードで取り上げられる患者の背景や闘病生活は、視聴者に深い共感を呼びます。また、橘志帆が直面する倫理的なジレンマや、医師としての成長過程もリアルに描かれており、視聴者に多くの示唆を与えます。 さらに、「アライブ がん専門医のカルテ」は、医療ドラマとしてだけでなく、人間ドラマとしても優れた作品です。橘志帆のプライベートな悩みや、彼女を取り巻く人間関係も物語に深みを与えています。特に、彼女の父親ががんに侵されるエピソードでは、医師としてのプロフェッショナリズムと娘としての感情が交錯し、視聴者の心を強く揺さぶります。 全体を通じて、「アライブ がん専門医のカルテ」は、命の尊さや医療の現実を描きつつ、人間としての成長や絆の大切さを伝える作品です。視聴者は、橘志帆の視点を通じて、がんという病と向き合う人々の勇気と希望を感じることができます。このドラマは、医療ドラマの枠を超えて、多くの人々に感動と勇気を与える普遍的な物語となっています。
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年2020
エピソード数11
シーズン数1
エピソードの時間54
ステータスEnded
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ジャンルファミリー
製作国Japan